地方移住と日本海側の台風被害

富山県と台風被害

台風接近中

今朝、紀伊半島に上陸した台風7号ですが、関西圏、兵庫県を縦断する形で日本海側に抜けていくようです。

 

前回の台風では、日本海側地方に来たに行けば行くほど、台風の気象上の特徴により、その台風の勢力は弱まってくるから、比較的、日本海側の北のほうは被害が少なくて済んでいるとは書きました。

 

そしてその中で、海上自衛隊が根拠地の一つがある、京都府舞鶴市ですが、所長が10年間いた時、そんなに目立った台風被害は市街地に関しては多くはなかったです。ただ市内の一部箇所では0mよりも低い所があるため、そこはいつも冠水するのは有名ではありました。それでも特に大きな被害はなかったのです。

 

ただ、郊外に関しては、平成16年台風第23号 – Wikipediaの時には市郊外を流れる由良川が氾濫し、流域一帯は浸水、浸水で泊ったバスの上に乗客37人が暴風雨の中を一晩屋根の上で過ごしながら全員無事救助されるという事象も起こっています。

この23号台風は富山県では海王丸が座礁した台風ですよね。

この時の台風では、舞鶴市は毎年のように台風がたとえ直近を通過しても、少し風が吹く程度だったこともあり、府は早めの避難を指示していたようですが、舞鶴市のほうが毎年の台風で甘く見たせいなのか、府から勧告を無視して、市として避難指示は出さずに自主避難にしておりました。他の由良川流域自治体は避難勧告などをだしていたようです。

 

由良川の水没バスは、隣県の豊岡市への帰路の途上で被災したようで、状況を知らずにあそこの道路に行ったわけです。というか、まあそこしかない、そこが一番早い帰路でしたからね。不運としか言いようがありません。

 

しかし、市のほうはかなり認識が甘かったですね。これは結構批判が沸き起こってましたからね。

で今回の台風では、今度は舞鶴市の西市街地の中心部がどうも浸水したみたいです。所長も東市街地のちょっとした冠水はいつものことだから聞いたことがありますが、西市街の浸水は、テレビで住人もインタビューされて、ここでの浸水は記憶がないと言っていましたよね。

 

教訓は

今回の舞鶴市の浸水と前回の由良川の氾濫時の台風は、比較的関西圏近くで上陸し、日本の陸地を横断してきてなくて勢力を落としてきていない状態で、関西圏に接近したことです。

 

多くの日本人の頭の中にある台風のコースイメージは九州・四国に上陸、陸地を横断してきながら、勢力を徐々に落としながら、カーブして北上するのが王道コースではないでしょうか。

 

台風は本当に謎で、台風の同じコース上でも被害が酷いとこ、出ないとこなど分かれる場合が出ます。

だからと言って、たまたま毎年被害が少ないからと言って、自主避難にして自治体として避難指示・避難勧告を出さない判断は甘いと言わざるを得ず、でも命の最終責任者は自分ですから、自治体が甘い判断したからと安心してても良いわけでもないですしね…。

 

富山県で言えば、今回の台風7号はコース的にほぼ影響なしで、いつもの立山が壁になって台風が大したことなかったというものではありませんが、舞鶴市の例から、いつも被害がないから、今回も…。とは限らないという事がわかりましたね…。

 

あくまでも可能性の問題という事ですけどね…。

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