台風接近中
台風が現在沖縄で迷走しており、通過したはずの台風が再び沖縄に戻るという前代未聞の台風になって話題になっています。
数年前に、まだ神奈川で住んでいた時に、あまりにも大型の台風が来るというのをマスコミが煽るものですから、スーパーでは買いだめ、買い占めが発生し、写真の通りものが無くなるという事態が発生しました…
大事なのは災害から初動3日間
旅の人は以前、海上自衛隊で勤務していましたが、10年在職して災害派遣の経験はありませんが、災害派遣準備まではしたことがあります。最終的には災害派遣命令が下令されず大事には至りませんでした。
しかし、毛布、非常糧食などを積込み、待機までしていました。その時、災害派遣に行ったことある先輩が教えてくれました。
もし、民間人が災害にあったらどれくらいの物を何日分用意(備蓄)するべきか…!?
それは…水、食糧なら3日分です!!しかしそれは最低限レベルの3日分です。いつも3食きっちり食べる料を3日分ではないし、普通の生活時は水1日当たり一人200㍑使うとデータもありますが、最低限の飲料水の3日分です!
政府広報でも3日分とされています。
災害に対するご家庭での備え~これだけは準備しておこう!~ | 首相官邸ホームページ
阪神・淡路大震災や新潟県中越地震などでは、多くの方が倒れてきた家具の下敷きになって亡くなったり、大けがをしました。 大地震が発生したときには「家具は必ず倒れるもの」と考えて、転倒防止対策を講じておく必要があります。 家具が転倒しないよう、家具は壁に固定しましょう 寝室や子ども部屋には、できるだけ家具を置かないようにしましょう。 …
なぜ3日分なのか
災害派遣前に食糧や毛布を積み込み待機したのは災害のあったその日でした。準備は令なくできます。出動は出来ません。
そしていざ災害派遣が下令されればすぐ出港し、舞鶴から舞鶴警備区域内には20時間以内には着きます。
また、海自の根拠地は見事なバランスで設置され災害派遣の場所が何処だとしても最寄りの艦艇部隊根拠地から20時間以内には行けるでしょう。
また、人間は水が飲めないと3日で死に至り、水があり食料がない状態ですと約2週間で死に至ると言われます。それらの事からも非常食などは3日分が最適。それ以上あるに越したことはないですが、これより多いと持ち運ぶことが困難になると思われます。
富山県と台風
さて、富山の台風被害に話を戻します。
先日のブログでも書きましたが、富山は謎の立山信仰というものがありまして、それは立山連峰があるから富山では災害が少ないというものです。
で、台風に限ってみても、旅の人が子供の頃からでも台風の大きな被害というものがおそらくほとんど記憶がないでしょう。そもそも人は痛みを忘れる生き物ですし…。
ただ2005、2006年頃ですが、富山湾で台風避泊中の帆船・海王丸が座礁事故を起こすという痛ましい事故が起きたのが大きなものでしょうか。
※台風と船舶事故の関係性のブログについてはこちらのリンクで詳しく解説します。
そもそも、台風は海水温度と上昇気流によりエネルギーを蓄え大型に成長しますが、ひとたび陸に上陸すれば台風はエネルギーを蓄えることが出来なくなるため次第にその勢力を落としていきます。
台風は太平洋で発生し、北上してくるために最初の上陸ポイントはほとんどが太平洋側になるため、陸上を通過し日本海側に到達する頃には勢力はだいぶ衰えています。台風の来るコースと日本の地形的に、沖縄・九州、四国・紀伊半島付近はダイレクトで上陸してくるため、勢力が大きいので被害も大きくなります。
必然的に北陸・東北日本海側に来る頃にはその勢力はだいたいいつも980hPaくらいですのでそこまでの被害にはならないのだと思います。またコース的に日本海側はだいたいいつも進行方向に対して左半円に入ることも太平洋側での被害の大きさに比べて少ないのかもしれないですよね。
山陰日本海側ではもう少し勢力は大きいと思います。
まあ富山は確かに災害も少なく、台風も被害は少ないですが、一番ではないです。正直、台風に関して言えば、京都府舞鶴市は正直、台風天災的に奇跡の土地だと思います!!
台風通過してるはずなのに、そよ風!?みたいなこともありましたからね。