富山暮らしと災害

 富山県と災害

多分、小生と同じ年くらいの人だと、富山市ではそんなに災害の記憶がないと思います。

台風、地震、豪雨水害洪水はおそらく記憶になく、あるのは一昨年の豪雪くらいだと思います。

しかし、今年の7月中旬に大雨洪水特別警報が出され、近隣自治体では川が氾濫しての水害が発生しました。

しかし、母親世代やもう亡くなっていますが、祖父母(大正生まれ)の世代には神通川の水害の記憶があり、何度か話を聞いたことがあります。

 

また地震に関しては、47都道府県で地震の発生回数はなんと最下位となっており、富山県民の富山は災害が少ないという感覚はあながち間違いでもないのも事実です。

また以前神奈川に住んでいましたが、いずれ起こるという関東東南海大地震が起こる前に富山に移住したい、富山に実家のある自分が羨ましいとも言われていましたね(笑)

近隣日本海側との比較

例えば隣県の石川県では輪島沖で地震が活発に起こります。これはさすがに富山にも波及し結構揺れますが、震度3,4くらいです。高校生の時に輪島沖地震で震度4くらい揺れて結構ビビりましたね。

その隣の福井県では戦後すぐに福井地震が起こりかなりの被害を出しています。

逆の隣の新潟県でも、数度にわたり新潟地震、新潟中越地震などが発生し被害が出ています。

少し離れますが、秋田では日本海中部地震が発生し、これは津波の被害も出ています

鳥取県では、鳥取西部地震が起き最大6を記録、自衛隊も出動しています。小生もこれは出動はしていませんが、災害派遣準備・待機まではしていましたので記憶があります。

 

おそらくですが、富山の災害が少ないというのはこれらの大きな地震が周辺で発生しているにも関わらず、富山で起こっていないからでしょう。

しかしながら、今回の水害もそうですし、冬の高波被害なども少なからず局所的に災害は起こっています。

立山連峰があるから富山は災害がない!?

まことしやかに囁かれるのが、富山県は立山連峰があるから、それが壁となり台風被害などが少ない、地盤が固いから地震が少ないなどと言われています。

 

正直、海上自衛隊時代、台風と数々の戦いを繰り広げてきた自分としても、富山に台風が来るときには、既に台風の勢力はかなり弱まり、大きな人的被害はほぼ出ないです。農業被害はもちろん出ます。

 

しかし、これには当然諸説あり、逆のその立山が富山県の命取りになる可能性もあるので完全に安心してはいけないのですが、長年の安心というのは人の心を蝕みますね…

立山が逆に命取りというのは何故かというと、立山の一部では半世紀にもわたりそして現在も続いている砂防工事という国家事業が行われています。

立山カルデラというものがあり、そこからすべての土砂が流失してしまうと富山平野がその土砂で埋まるという大変危険なものが潜んでいるからです。

 

災害大国日本に完全な安全な場所はない

というわけで、確かに富山は災害も少なく暮らしやすいですが、完全に安全というわけではないので油断なく、暮らしましょう。

その上で富山に移住というのは良いかもしれませんね!!

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