底辺職ランキング騒ぎ
昨年に大炎上した、底辺とされるお仕事ランキングについてです。
旅の人はそのランキングの中の仕事を正社員で2回、一つはバイトでしていたことがありますが、まあ正直そのランキングを否定しようという気持ちも肯定しようという気持ちもありませんが、正直これを批判している人達、一人一人はさぞや現場でも当然職業差別などはしていない聖人君子なのでしょうね。
さてもう元記事は削除されていますが、一度広まったものは全て消せませんよね。気をつけよう．．．
旅の人は以下のうち、警備員を正社員で2社、清掃スタッフというか浄化槽の管理清掃のバイトをしていました。浄化槽とは下水管敷設が難しい田舎の方に多い、家庭用の小型の下水処理装置のことで、その水質管理補助と清掃（※要は汚泥の汲み取り）のバイトをしていたわけです。
※昔は汲み取り式の便所が多くあり、その汲み取りもありましたが、現在汲み取り式は新設が禁止され、下水が来ている所は下水管を、来ていない所は合併処理浄化槽の設置が義務です。田舎の山間とかのリフォームしていない家庭ではまだ多くの汲み取り式便所が残っており、その汲み取りも、ほとんどの浄化槽管理会社は請け負っていてその汲み取りもあります。
世間一般での底辺職業ランキング一覧
- 底辺職①：土木・建設作業員（平均年収369万円）
- 底辺職②：警備スタッフ（平均年収313万円）
- 底辺職③：工場作業員（平均年収350万円）
- 底辺職④：倉庫作業員（平均年収341万円）
- 底辺職⑤：コンビニ店員（平均年収374万円）
- 底辺職⑥：清掃スタッフ（平均年収328万円）
- 底辺職⑦：トラック運転手（平均年収419万円）
- 底辺職⑧：ゴミ収集スタッフ（平均年収329万円）
- 底辺職⑨：飲食店スタッフ（平均年収300万円）
- 底辺職⑩：介護士（平均年収340万円）
- 底辺職⑪：保育士
- 底辺職⑫：コールセンタースタッフ
- 底辺職⑬：株・FXトレーダー
さて、これを批判していた芸能人や気取った有識者や常識人ぶった人などがTVやネットニュース、SNSで呟いていたのが『彼らがいるから、社会の根幹が成り立つ。』という文面．．．各種の差別があり、話題になるときによくある論調ですね。
差別するなと批判する人間こそ一番の差別主義者
実際にはそれこそが差別だと気付いていないわけです。差別などしていない人は、気にも留めていないでしょうからね。
例えば梅沢冨美男はすぐさま噛みつきましたが、差別主義者でした。
その発言内容はこうです。
「失礼だよ。みんな必要なやつ（仕事）じゃないか、見たら。保母さんとか介護士さん、ランクに入ってんだよ。あの人たちがいなかったらどうすんだ？バカヤロー！常識も分からねーで」
おや！？ ご自分では気づいてないみたいです。保母さんとか介護士がランクに入ってる。！？ん！？ じゃあ他の職のランキングは認めるという事にこの発言からは取れます。批判するならランキング全てに対してです。
しかしなぜ差別されるかは、理由は以下です。
- 肉体労働である
- 誰でもできる仕事である
- 同じことの繰り返し
- 低賃金である
- スキルが身に付かない
- ３K（汚い、危険、きつい
これらは確かに的を射ていますがそうではないのもあります。例えば工場作業員。うちの家族の父親、兄二人がこれに当てはまりますが、収入は決して少なくはなかったです。ただ2交代、3交代あり夜勤もあり大変な職ではあり、所長は子供の頃からは工場はやだなと思っていました。
次兄にいたっては工場作業とはいえ、天下のトヨタ財閥のアイシン精機の工場でしたので、当時26歳の公務員バリバリの私に給料ボーナス聞いてきて、自信満々に答えたら、国家公務員そんな少ないか～て馬鹿にされました。国家公務員のボーナス２桁に対して、３桁貰ってましたね。４歳違いです。
所長自身、警備会社それも大手、青と黄色の警備会社でしたが給料は確かに安かったです。現場で直接馬鹿にもされました。面と向かってですよ！？ それも某有名ドイツ輸入車B社のディーラーの店長にです．．．警報が鳴ったから夜中に点検に行ったら、警備を解除せずに店長が中に入り仕事していました。そしてこう言い放ちました『おめぇらー警備員と違って忙しいんだよ、こっちはよ～！！バーカ！！』てね、お客に対しては丁寧なセールスマンも裏では差別主義者。もしかしたらその警備員が昼間に客で来るかもしれないのに．．．
昔からB社の車が好きで買おうと思っていたのですが、やめました。でB社のライバル、A社で車を買いました。他にも理由はありましたが．．
浄化槽のバイトは、バイトなのに時給は破格に良かったですよね。
職業差別はよくありませんが、正直言って、上記で底辺職とされた職業の人達には、モラルも常識も知識も礼儀も学歴もない人も多くいるのは確かにあります。最後の警備職でも、結構ヤバいモラルハザードの人が多かったですし、浄化槽の管理清掃のバイトの時も一緒に回っていた正社員の人は中卒でホストからの転職で、金髪ひげ面のオラオラ系の人でした．．．
一度、一緒に回っていて、たいして仕事を教えもしないのにガミガミ言ってくるから、『ちゃんと教えてくれよ！！』と強く言い返したら、大人しくなりましたが。で、それが逆に良かったのか、正社員になれよ！！社長に推薦するよ！とまで言ってくるようになるほど良くしてもらいましたね！！
この底辺職差別の根本原因はキツイ汚い危険だけではなく他にもあり、何かしらの暴力系の犯罪が行われたときの職業に底辺職とされる土木・建築、トラック運転手が結構多く報道されるためもあり、実際に犯罪を起こさなくても、中卒で働ける場所が土木・建築、免許取ってトラック運転手になるというパターンが多く、ほとんど多くの犯罪を犯すわけではない、ちゃんとしてそうではない人まで一緒に見られるという事情もあります。
またその職業の人はなんかガタイも良くなり、どうしてもいかつく見えてしまいますしね．．
こういう職業差別をなくすためにも、働いている方の意識改革というか、モラル改革が必要な人が多いのも事実としてあるのを認識しなくては差別はなくならないでしょうね．．．また過度な学歴偏重主義も良くないですが、ある程度の選別・区別のためには学歴も必要ではありますから難しい問題なんですよね．．
資本主義はそもそも隠然たる階級社会
マルクスの資本論などでも資本主義は階級社会だとしていますし、現実に大学を出ていないと募集もかけてくれない大企業、マスコミなんかも大卒必須ですよね！？いくつかのTV番組ではでディレクターとか映りますが、見てるとあんなに🏇🦌なのに．．
底辺職などないという今回批判に走った人達は直視すべきです。理想論的に底辺職などないと言ったところで、金髪中卒の低学歴の人間は銀行員にはなれないし、普通の成績の高卒でも公務員になれても、公務員のトップを極めることも出来ないし、弁護士や医者にはなれない。それなりの職につくには、それなりの努力、知識、学歴、資格が必要になります。しかし資格でさえも学歴がないと試験受験資格がないものもあります（医師、弁護士や税理士など）
また、皆が皆頑張れば、大学に行ける、学歴がなくてもすべての試験が受けれる、だったとしても皆が自分の好きな仕事に付けるわけでもない。資本主義は需要と供給が成り立っているわけですから。
自分の能力の問題、過去の努力如何による学力・知識・学歴の差、各企業が求める人材の数、それに家族の都合でフルで働きたくても働けない人、そんな人達に時間の都合の利く、きついけど単純、夜勤、などそういう職があるからお金を稼げて生きていけるというものもまた事実。
色々な要素が複雑に絡み合い、資本主義では階級が出来てしまうものです。それに歴史上、国家というものが出来てからは必ず階級・階層、それに伴う差別はあったわけです。
それらの目的は、そもそも支配層がうまく民衆を支配するために仕組んだものだと考えれば、今回のこともそうでしょう。
資本家・投資家などの資本支配層と労働者層の階級闘争にならないように、敢えて労働者同士で争わせるという事です。
それに気づかせないために、あの元記事やそれを煽ったマスコミの２次報道は敢えて炎上させるようにしたのではないかと思っています。
その証拠に彼らは一つ仕掛けています。それは株式・FXトレーダーは底辺職だとランキングに入れていることです。ここの二つをランキングに入れておくことで、投資家にならないように、ちゃんと労働者で働くように釘を打ち込んでいるのです！！なんと巧妙な．．．
FIREと底辺職ランキング
そもそも仕事なんて、貴賤があるわけではないと思います。
誤解を恐れずに言います。
旅の人が考える労働とは、他人の命令で、自分の意志とは関係なく、働かされる、全ての労働自体が平等というか同じ穴のムジナのようなものです。ホワイトだろうが、ブルーカラー、今回のような底辺職とされたものだろうが、誰か他人に首輪を掛けられて働かされていることに変わりはないからです。別にこれは負け惜しみとかではなく現実です。
給料が多い少ない、綺麗か汚いか、きついか楽か単純作業か複雑か、肉体労働かデスクワークか。
そのことに敢えて貴賤をつけているのは、本人の偏ったプライドと周囲の見る目です。
正直言えば、資本家や経営者から見れば、確かに優秀な人は欲しいのでしょうけど、要は自分のいう事を聞く従順な人間が欲しいだけのこと。どんなに優秀でも所詮は他人の手のひらの上で働いていることには変わりません。けどこの元記事の終活サイトを利用する頭のいい大学生は、そのことにまだ気づいていないだけ。そして気づかせないようにこの記事を仕組んだわけです。
要は君たち大学生たちは優秀です。だからあんなきつい仕事はしなくてもいいですよ！！ もっといい職に就きましょうね！！（でも本当はあなたたちも同じですよ！！）と心の中ではこの記事の編集者、いやその裏にいるスポンサー企業は笑っているかもしれませんね。
要するに、他人の職業を貶めて、自分たちは優秀だと思っていないと立っていられない人間が多いという事です。他人を貶めて自分が他人の上に立った気でいないと、自分よりもさらに上にいる、資本家や経営者にとっては同じだという事に気づいてしまい、バカにされているという現実に耐えられないからです。
自分より低い相手に噛みつき蹴落とした所で、自分の位置は高くなりません。噛みつき喰らいつき、這い上がるべきは資本家や株主などの資本支配層に対してであるべきです。
実際、働いている時から差別なんて気づいています。ただその気づきはどこに対してなのかが重要なんです。差別されるから少しでもいい職に就きたいのか、差別されるから労働者自体をやめる、要はFIREするのかどうか気づけるかですよね！！ 経済的自立・FIREを達成し、資本資本階級な枠組みの外に出ることが一番ですね！
FIREしてしまうと、正直、職業の種別なんか関係なくなりますからね！！ 嫌なら辞めればいいし、働きたければ働けばいいだけですからね。底辺職とされるものだろうが、上級職！？とされるものだろうがです。だって既に労働自体の給料に頼らなくても生きれるので、資本家や雇用者の首輪を外しているわけですからね！！
一つだけ差別が無くなるとすれば、労働者自体が皆完全にFIREとまでは行かずとも、最低限の働きと給料さえあれば生きていけるという、FIRE手前まで行けば労働環境も良くなり、差別も無くなるかもしれませんね！！