日本一周クルーズ旅~稚内港~

 

北海道稚内市

稚内は言わずと知れた日本最北端の地ですが、地図で見ると稚内港は正直、冬は厳しい港です。宗谷湾とは言いますが緩やかな湾のために、そこまで波静かな良港とは言えない港です。風浪が強い時は入港を見合わせる時もありましたし、風浪が強くて、港に繫留中の舫索が切れるという話もよくあります

 

しかも、ローテの関係なのか、稚内に行くのはいつも10月から4月くらいの冬だったため、条件はいつも厳しかったですね...

その内、1月~2月の厳冬期には宗谷海峡は船が通れるような状況ではなくなるため、対象の監視は津軽海峡になる時もあります。

稚内港・除雪の雪山

しかも、稚内の立ち寄りはいつも朝入港、補給後夕方出港というパターンがいつもで、当直に当たっているともう最悪です...誰か上陸員に頼んで北海道のお土産を買ってきてもらい、自分が上陸出来たときはいつも、お土産は当然、タラバガニの大人買いで、3~5万円分くらいを実家の家族に送っていました。 そのお土産のタラバを食べれたのは一回だけでした...

厳寒の海の恐怖・着氷

また、冬の津軽や宗谷海峡航行の際、北の海はあまりに寒すぎるため、着氷というものがあります。、極限に冷たい空気に冷やされた鉄の船体と冷たい外気のなか、波をかぶると、海水が被ってすぐに甲板の上で凍り始めます・

そしてこの氷がどんどん溜っていくと、船の復元力(バランスが崩れる)が損なわれ、最悪転覆事故などにもつながりかねないほど、重量とバランス、浮力に影響します。

 

写真の状態はまだ初期段階です

 

その為、氷が酷い時は朝一で、手空きの乗員は甲板に上がり、木ハンマーなどで氷落としていくという作業がある時もあります。鉄ハンマ―ですと同時に甲板を傷つけるから木ハンマーでやります。ま、所長は一度もやる機会はありませんでした...うぅ、さむそう...

稚内の観光

稚内市は日本最北端になります。それだけでも見どころというべきでしょうか!?

港の近くで見れるのは、激しい風波浪から港を守る稚内北防波堤ドーム

市街地からはちょっと遠いですが、日本最北端の地・宗谷岬、宗谷岬公園、その反対側にはノシャップ岬

 

そして何と言っても食べ物は海鮮ですよね!! 半日しかないいつもの立ち寄りは、昼ごはんに適当に入るお寿司屋さんですしを食べて、港近くにある海産物野直売所では、タラバガニと毛ガニ、ウニなどを大人買い!! いつも茹でてあるタラバガニではなく、水槽に泳いでいる、なるべく大きいものを選んで茹でで貰い舞鶴入港に合わせて自分に宅配、実家の家族に宅配などしていつも5万円~10万円近く使っていましたね!!

 

ほぼ半日ほどしかない上陸時に行くところと言えば、美味しものを食べに港回りにある海産物を食べれるところと、稚内と言えばもちろん西條でしたね!!お土産買って飯食って、生活物資買ってね、今もあるのかな~。お世話になりました!!

 

北方監視用・極地用防寒着着用の図

 

利尻富士も見れました!!(下記写真では写ってませんけど...)

天気がいいと南樺太も見えることもありました!!

 

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